【動画初心者】Premiere Pro で漫画動画を編集したから解説する

更新日:2021.05.13

前回はProcreateで4コマ漫画を作成しました。

今回は漫画動画を編集したので手順を解説します。

完成形がコチラ。

編集ソフトはAdobeのPremiere Proを使用しました。
編集時間はトータルで4-5時間です。(疲労困憊)

絵コンテを描く

編集ソフトを立ち上げる前に、一度絵コンテを作成しました。
どんな動きにするかイメージしたものを書き出しておきましょう。

私の絵コンテはこんな感じです

汚っ

今回は自分がわかれば大丈夫だから…

準備

ではPremiere Proを立ち上げます。
準備事項として以下の3工程を行います。

①ファイル作成
②シーケンス作成
③素材読み込み

Premiere Pro とPhotshopなどAdobe製品を2つ以上使う場合は、コンプリートプランがお得です。

ファイル作成

新規プロジェクトをクリックします。

名前や保存先を決めましょう。

その他の設定はVOOKの記事でわかりやすく解説されています。
https://vook.vc/n/1015

といいつつ私はよくわからなかったのでファイル名・保存先だけ決めて作成しましたが…

ワークスペースの解説

今は空のファイルが作られた状態です。
ワークスペースにはいくつかパネルがあるので、まずは解説していきます。

モニターパネル

ここに編集中の動画が表示されます。
プレビューのような感じです。

タイムラインパネル

タイムラインパネルは映像素材や音声を並べるところです。
タイムラインパネルに並べられた素材がモニターパネルに表示されます。

プロジェクトパネル

プロジェクトパネルは素材置き場です。
フォルダも作成できるので、場面ごとに素材をまとめられて管理が便利です。

ソースモニター

プロジェクトパネルで読み込んだ素材の確認はソースモニターで個別にできます。

シーケンス作成

ファイルを作成してすぐ編集!というわけではありません。
今のままだと素材を並べることができないんです。

ということでシーケンスを作成します。

シーケンスは上部バーの「ファイル」から「新規」「シーケンス」で作成できます。(ショートカットキーはCtrlもしくは⌘+N)

シーケンスはよくまな板に例えられている通り、「素材の置き場」ということになります。
シーケンス=タイムラインと思ってもらえたら大丈夫です。

作成メニューがでるので、動画のサイズやフレームに合ったプリセットを選びましょう。

何を言っているのかさっぱりわからん…

今回はAVCHD/1080pの「AVCHD 1080p30」を選びました

素材を読み込む

シーケンスことタイムラインを作成できたら最後に素材を読み込みましょう。

プロジェクトパネルで右クリックを選択し、読み込みを選択します。

PSDファイルを読み込む際は、レイヤーを統合するか個別のまま読み込むか選択が可能です。
PSDデータをタイムラインに縦一列に並べたい時はファイル読み込み時に「シーケンス」を選択しておきましょう。

PSDファイルを読み込む前にPhotoShop上でレイヤー名を分かりやすいものに変更しておくとこの後の編集がスムーズです!

編集

素材の読み込みまで完了したらいよいよ編集開始です。

今回の編集はザックリ5工程に分けられます。
動画ごとに編集工程は省いたり増やしたりあると思うのであくまで一例です。

①クリップの移動・整理
②クリップの長さ調整
③トランジション
④BGM・効果音を入れる
⑤キーフレームアニメーション

クリップの移動・整理

読み込んだ素材をタイムラインパネルにドラッグ&ドロップします。
表示させたい順にクリップを並べていきます。

まずはビデオクリップを移動させましょう。

V1、V2…はビデオ(映像や画像素材) のことでV列にビデオクリップを移動させます。
(下半分にあるA1、A2…はオーディオのことです。)

トラック(V1やA1の総称)は時間を表す横軸と、レイヤー層のような縦軸にも表示されています。

タイムライン上でドラッグすると左右に動きます。
上下に動かしたい時はCtrl or ⌘を押しながら上下にドラッグさせると動かせます。

同じ時間に複数の素材を載せたいときは縦に積んでいきます。
PSDデータは普通にドラッグ&ドロップすると横一列に並びます。

今回の漫画動画では縦に並べたいので読み込み時に「シーケンス」を選びましょう。

画像①のマークをオフにし、②のようなマークのクリップを移動させると一括で縦に並べられます。

クリップの長さ調整

ドラッグして長さ調整

クリップをクリックすると任意のクリップが選択された状態になるので、そのまま右端にカーソルを移動させてみましょう。
赤い矢印が表示されると思います。

クリックしたまま左に動かすとクリップが短くなります。

右に動かすと長くなります。
左端も同じように短くしたり長くしたりできます。
長くできるというのは無限に長くできるのではなく素材の長さ限界までです。

タイムラインを拡縮させたい時は「Z」を押すとカーソルが虫眼鏡に+と書いたアイコンが表示されます。
そのままクリックすると拡大し、Alt or Optionを押しながらクリックすると縮小ができます。 

クリップをカットして長さ調整

レーザーツールを選択するとクリップをカットもできます。(ショートカットは「C」)
2箇所をクリックするとクリップを分割できます。

カットした不要な部分を選択肢いてDeleteを押すと削除です。

カット削除した部分が空白のままなので詰めましょう

空白部分をクリックして右クリックすると「リップル削除」が出てくるのでこれで空白を詰められます。
(リップル=隙間)
Deleteでも空白を削除して詰められます。

もしくは「リップルツール」でより素早くカットもできます。

スタンダードな手順になれたら効率的な手順でやってみるのも良さそう

動画と動画をつなぐトランジション

トランジションとは「移り変わり」という意味です。
場面転換で画面が切り替わる演出が可能ですよ。
トランジションで繋ぐだけで動画っぽさがグッと上がります!

上のメニューにあるエフェクトをクリックするとエフェクトパネルが開きます。

ビデオの場合はビデオトランジションから好きな素材を選びます。

素材が多すぎる…

1つずつ合っているものを見ていきましょう!

トランジションを選択したら適用させたいクリップまでドラッグさせましょう。
今回はつなぎ目にトランジションをドラッグさせましたが、例えばフェードアウトさせたい場合はクリップの片側にだけドラッグさせてもトランジションが適用されます。

縦トラックに複数クリップを並べているけど、すべてのクリップのトランジションを効かせたい…
そう思ってもドラッグした先のクリップにしかトランジションが適用されていません。

まとめてトランジションで繋げたい場合は縦軸ごとにクリップを複数選択して右クリックから「ネスト」を選択します。

1つのグループになりました。
もう1つもネスト化することでトランジションをまとめて挿入ができるようになります。

ネストはあくまでクリップをまとめて格納しているだけです。
ネストをダブルクリックすると個別のクリップを触ることもできますよ。

グループ化はダメなの?

グループ化も便利だけど、見た目はそのままだからやっぱりトランジションが1つのクリップにしか効かないんだよね

BGM・効果音を入れる

ビデオの編集が一通りできたらBGMやSE(SondEffect=効果音)を入れていきましょう。
より動画らしさが出るので編集がもっと楽しくなると思います。

何で最初にBGMも入れておかないの?

初心者がビデオもオーディオも一気に編集しようとするとあとで修正も大変になるし、1工程ずつ進めるほうが結局早いし挫折しにくいよ!

BGMやSEはフリー素材でも種類が豊富です!
※利用規約には目を通しましょう

オススメのサイトをいくつかご紹介します。
クレジット表示必須なものもあるのでお気をつけて。

https://dova-s.jp/
https://musmus.main.jp/
https://maou.audio/
https://soundeffect-lab.info/
https://otologic.jp/

探すだけで時間が溶けそぉ…

イメージは明確に!

BGMやSEはA1やA2のトラックに入ります。

ボリュームを調整したい時は「オーディオトラックミキサー」から調整しましょう。
shift+6で表示できます。
赤枠で囲ったようなつまみを上下させて音量調整ができますよ。

素材を動かすキーフレームアニメーション

いよいよ編集も大詰めです!
最後はキーフレームアニメーションで素材を動かしましょう。

素材を動かす…?

つまりこういうことです

この作業をキーフレームアニメーションと言います。

なんでキーフレームアニメーションが最後なの?

BGMやSEに合わせて素材を動かすことを考えて最後の工程に持ってきたよ
合わせる必要がなければいつでも良いよ

クリップを選択

動かしたいクリップをタイムライン上で選択します

エフェクトコントロール

エフェクトコントロールパネルを開きます。

上から4つのゲージがあります。

・位置
・スケール
・回転
・アンチフリッカー

位置はX軸・Y軸の上下左右
スケールは大きさのことですね。
アンチフリッカーは蛍光灯などの点滅している部分を除去できるようですがあまり使わないんだとか。

今回は「ドキドキ」の部分を位置・スケールのキーフレームアニメーションで動かしました。

開始位置でストップウォッチクリック

開始位置に時間インジケータ(青い棒)を持っていき、ストップウォッチマークをクリック。
そこがスタート地点になります。

時間インジケータを進める

アニメーションを終えたいところまで時間インジケータを移動させます。
ややこしいのですが、片道のアニメーションということを考えてバーを移動させましょう。

数値を調整

移動させたら数値を調整させます。
最終的に移動させたい位置・大きさ・回転を考えて数値を動かします。
数字を変更するか、左右にマウスドラッグでも数値を調整できます。


これで素材を動かすことができました。

とはいえこれは大きく or 小さくや右or 左の動きです。

もとの位置に戻したい場合はさらにインジケータを終わりのところまで進めて数値を動かしましょう。
数字をリセットする場合は右の矢印アイコンをクリックします。

動画で分かりやすく解説している方もいるのでぜひご参考にどうぞ

書き出し

編集が完了したら最後に書き出しです!

ファイル/書き出し/メディアで書き出しの設定ができます。
もしくはタイムラインパネルをクリックし「Ctrl or ⌘ +M」でも可能です。

書き出し設定が出てきました。
今回はYouTubeやSNSで投稿したかったので、「形式」はH.264にします。
出力名をクリックしファイル名の変更や書き出したファイルの保存先を選択。

あとは下にある「書き出し」をクリックして選択します。
Enterを押すと「キュー」として出力されるので気を付けてください。

書き出しはそのまま指定した形式(MP4など)でのみ書き出します。
もう1つある「キュー」は同時に複数のクリップを書き出します。

タイムライン上にある複数の動画を個別に書き出すやり方もあるみたいですね。
https://vook.vc/n/972

キューも使いようによっては便利かも

最初はとりあえず「書き出し」でも良いかもね

完成させたら投稿してみよう!

完成した動画はせっかくなのでSNSやYouTubeで投稿してみましょう!
何か批判が来たら怖いな…と思う方もご安心を!

まず、見られません!

悲しい現実…

ですが少しでも編集が楽しい!と感じたら大きな意味があると思いませんか?
動画を編集するうちに疑問に思ったことややりたい表現がわいてきたらぜひ2本3本と作ってみてください。

今回は初心者でもこの1記事を読めば、とりあえず動画編集ができるやり方を紹介してみました。

サムネイルのデザインも凝ってみたいという方にオススメのデザイン本記事はこちらです。